乳がんは、乳房の中にある乳腺(母乳をつくるところ)にできる悪性腫瘍で、乳がんの発生や増殖には、「エストロゲン」とよばれる女性ホルモンが深くかかわっています。特に40歳代後半にもっとも多く発生しています。乳がんの半分近くが、乳首より上の外側にできます。乳がんは、女性にできるがんのなかで一番多く、大勢の方が乳がんのため亡くなっています。けっして他人事ではありません!
しかし、乳がんになっても、多くの方は、治療により、乳がんを克服したか、あるいは克服しつつあるということになります。すなわち乳がんは、他のがんの中でも治りやすいがんであるということが言えます。乳がんを早期に発見できれば、乳がんの死亡者数を低下させることは十分可能です。この早期発見のために乳がん検診が果たす役割は非常に大きいのです。
乳がんの直接的な原因については、まだはっきりとしたことはわかっていません。しかし、統計的な調査によって、乳がんの危険因子が次第に明らかになっています。
乳がんが増加している背景には、女性の社会進出にともなう晩婚化などで乳腺がエストロゲンにさらされている時間が長くなったことが要因として考えられています。また、閉経後は、エストロゲンが脂肪細胞でつくられるため、閉経後に肥満している女性では、乳がんのリスクが高くなるとも言われています。
乳がんが見つかっても、早くに見つけて治療すれば、より高い確率で直すことができます。さらに乳房を温存しながら、切除手術でがんを取り除くことも可能です。乳がん早期発見の秘訣は、「乳がん検診」を定期的に受けることです!あなたとあなたの大切な人のために乳がん検診で乳がんの早期発見を心がけてください。